[プロ五輪開放]2016.6.2
賛成したが国内はNO
山根明会長
 JOC(日本五輪委員会)のボクシング競技を担当する日本ボクシング連盟の山根明会長は、昨日、AIBA(国際ボクシング協会)の臨時総会で可決した「プロボクサーの五輪出場開放案」について、現在の意向をコメントした。
「取材が殺到している」と山根会長
「ボクシング界が無茶苦茶になってしまう」として、この法案が発表された直後から、「ノー」の姿勢であった山根会長だが、今回の開票結果は棄権4、残りの88票はすべて賛成。これについては「AIBAからの書類に“各国の国内事情は理解し尊重する”という文言があったので“AIBAの意向には従うが日本にも日本の事情がある」と断る形で、日本も賛成に1票入れたと話した。
AIBAも欲しがる怪物・井上
 ただし、今後もプロボクサーを受け入れる予定はなく、その際に「ルール上、我々のリングでやれば我々が有利だと思うが、井上尚弥ほどの逸材が戻ってきたら、短期間の訓練で全日本王者が負けかねない」とも語った。
 また「プロボクシング界を敵対組織だと思っているということはない」とも念を押し「会長就任後、失礼のないように接してきたつもりだし、今後も両方のボクシング界が発展することが理想だ」と話した。