[会場レポート]2016.5.27
アムナットvsカシメロ
レフェリーのウィークス氏
 IBF総会開催期間中の25日、中国の北京では2015年度のIBF年間最優秀選手に選ばれた同団体フライ級王者のアムナット・ルエンロエン(36=タイ)の6度目の防衛戦が行われた。1位のジョンリエル・カシメロ(26=比)との御前試合は、衝撃の結末を迎えた。
 今回の試合の4日前、米国ラスベガスの4大世界戦のひとつ、ジャーメル・チャーロ(米)対ジョン・ジャクソン(バージン諸島)のWBCスーパーウェルター級王座決定戦でリングアナウンサーを務めたジミー・レノン・ジュニア氏(右)。主審のトニー・ウィークス氏と、ふたりともラスベガス興行が終わってから滑り込みで北京入りした。レノン氏の隣は中国語のアナウンサー。会場内にはバイリンガルなアナウンスが響いた。
 試合はアムナットのペースで進んでいたが、4回にカシメロの左フックを浴びて最初のダウン。アムナットは立ったものの左のレバー・ブローを浴びてロープ際に後退して再びダウン。今度は10カウント内に立てなかった
 新王者になったカシメロ。フィリピン人プロモーターのサミー・ヘロ氏、代理人のサンプソン・リューコビッツ氏、そして共同代理人のショーン・ギボンズ氏
 アムナットの特別トレーナーを務めたのは、来日経験もある元WBC世界フライ級王者ソニーボーイ・ハロ(比)も傘下に置くアルジョー・ハロ氏(左)。同氏も現役時代に日本で4度戦った経験を持っている。挑戦者(カシメロ)がフィリピンの選手だっただけに心中は複雑だったことだろう