[ニュース]2010.10.3
三浦、V4防衛に成功
左:稲垣 右:三浦
 2日、後楽園ホールで開催された日本スーパーフェザー級タイトルマッチ。日本スーパーフェザー級王者・三浦隆司(横浜光)は4度目の防衛戦として、指名挑戦者の同級1位・稲垣孝(フラッシュ赤羽)を迎え打った。
 試合は、2回と3回に三浦が右フックでダウンを奪い主導権を引き寄せる。挑戦者も右ストレートを返すが、ジックリと構える王者を慌てさせる場面を作ることができず、王者に的確な左ストレートをヒットされる。三浦は、終盤9Rに強打の左ストレートで稲垣の膝を落とし、追い打ちの渾身の左ストレートで粘る挑戦者をリングに沈め、日本王座4度目の防衛に成功した。
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 王座初挑戦も、9回TKOで涙を飲んだ稲垣は控え室で「あのまま行っても、判定で負けているのは分かっていた。前に出たところで左ストレートをもらった。最後の左ストレートはまともに入ってしまった。右ストレートからの返しと入り方がこれからの課題。悔しいがもっと練習します」と語り、敗戦も次なるステップへの課題として前向きにとらえたいた。
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 V4防衛を果たした王者・三浦はドクターチェック終了後、控え室で会見を開いた。「右を思い切り振って来るので危ないかなと。上手かったですね。やりづらいと思ったがパンチは見えていた。左ストレートも当たっていたのでジワジワ行こうと思った。倒そうとは思わなかったが…」と試合を振り返った。
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 中盤、攻めあぐねていたのではと問われ三浦は「やりづらいとは思っていたが、予想通りだった。打ってはくっつきで途中でイライラした。ぶっちゃけ、判定でも良いと思った。いつもはパワーで押し切る試合が多かったが、綺麗に決められて良かった」と会心のKOに笑顔を覗かせた。
 最後にリング上で世界挑戦をアピールしたことについて「WBAでもWBCでも、どちらでも挑戦出来るならしたい。でも今日の内容では厳しい。もっと練習しないと」と4度目の防衛も、世界挑戦には更なる練習が必要として会見を終えた。
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 日本王座4度目の防衛に成功した三浦。WBA世界同級王者には"日本の新エース"内山高志(ワタナベ)が君臨している。果たして、三浦は世界挑戦への扉を打ち破ることが出来るのか…。今後も三浦隆司の"剛腕"から目が離せない!