[前日計量]2016.5.6
五十嵐俊幸「原点に立ち返る」
左:五十嵐 右:タドゥラン
 後楽園ホールで開催される「第549回ダイナミックグローブ」のセミファイナルは元WBC世界フライ級王者の五十嵐俊幸(31=帝拳)がジョエル・タドゥラン(21=フィリピン)と113lb(51.2kg)契約10回戦で拳を交える。その前日計量が都内の日本ボクシングコミッションで行われ両者とも無事にパスした。
前より体重が落ちやすくなった
 3年ぶりにフライ級に近いウェイトでの試合となる五十嵐はリミットちょうどの51.2kgで秤を降りた。「ベルトを失ってからスーパーフライ級で5戦したが自分の求めてきたボクシングができなく憤りを感じていた。スピードを生かすために元の階級に戻ることにした」と自ら、かつて主戦場としていたフライ級での試合を希望したと語った。また、「冷静さを保ちつつ、スピードとカウンターを武器にしたアウトボクシングをする」。「世界王者になりたいが今は二の次。今はこれが五十嵐だというボクシングをしたい。前回のような試合はしない」とジョナサン・フランシスコ(22=フィリピン)と5ラウンド負傷引き分けに終わった前戦を振り返り、今回は完全決着を誓った。
引き分けを挟んで5連勝中
 これが初来日となる21歳のタドゥランは1kgアンダーの50.2kgでクリア。千載一遇のチャンスに鋭い眼光で五十嵐を睨みつける場面もあった。