[相互交流]2016.5.5
世界王者vs力士が実現、引退前と始動前に
左から親方・田口・河野
 先月27日の防衛戦を切り抜け、再始動に入ろうとしているWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(29)とWBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(35)の所属するワタナベジム(東京・五反田)。ここに相撲で断髪式を控える元・若の里こと西岩親方が訪れ、クロストレーニングを行った。
一番手前が渡辺会長
 これは両王者ではなく、相撲に造詣の深い渡辺均会長の縁で実施。「減量は大変ですか」と親方が素朴な疑問を投げかけると、田口が「増量の方が大変だと聞いています」と答えるなど異文化交流から始まった。
河野がアッパーを伝授
 ストレート、フック、アッパーの順で基本的な打ち方を学んだ親方は、王者のパンチをミットで受けることも経験。「相撲とは別のプレッシャーがある」と驚きながら、今度は自分が河野の持つドラムミットにストレートを打ち込む。すると河野は後ろにやや飛ばされ、目を丸くした。親方はやや息を切らしながら「パワーはあるけどスタミナとスピードがまったくない」とうなだれ、報道陣の笑いを誘った。
平均7秒で勝負する相撲を体感
 ボクシングのトレーニングをひと通り学んだ親方は、相撲の稽古を紹介。 四股やぶつかりの大変さを両王者は感慨深そうにしながらも「ボクシングにも役立ちそうなトレーニング」と口をそろえた。
意気投合の3者
 相撲に一つの終止符を打つ西岩親方。今月28日の両国国技館では断髪式のほかに、元・高見盛こと振分親方との引退相撲が予定されている。両王者の今後は未定。