[公開練習]2016.5.3
テクアペトラは手の内見せず
打ち合いが好きとテクアペトラ
 5月8日(日)東京・有明コロシアムで開催される「ボクシングフェス5.8ダブル世界戦」で、IBF世界ライトフライ級王者・八重樫東(33=大橋)に挑戦する同級10位マルティン・テクアペトラ(26=メキシコ)が3日、都内のジムで練習を公開。陽気なメキシカンは昨日でスパーリングは打ち上げたとし、練習は縄跳び、シャドー、サンドバックのみで終わり、手の内を見せなかった。
ダビド・カルモナとの合同会見
 戦績28戦24勝(15KO)4敗のテクアペトラは今回が世界初挑戦。攻撃的で打ち合いが大好きと自身を評し、4000mを超える高地トレーニングでフルラウンド戦えるスタミナをつけたと自信を示した。また、海外戦は14年のフィリピンに続き2度目で、「日本はボクサーとして訪れたかった国」と喜び、大きなジェスチャーで「面白い、タフな試合で日本の皆さんに喜んでもらいたい」と話した。
単調な練習のみ
 トレーナーのホルヘ・バルナ氏も「八重樫は勇敢でタフなボクサーだが、こちらも名のある選手と120ラウンドのパワフルなスパーリングを重ねてきた。モチベーションは非常に高い」とこれまでの練習で十分な手応えを掴んだとしたが、作戦については一切口を閉じた。
挑戦者を見つめる大橋陣営
 練習を見学した松本好二トレーナーは、ほとんど参考にならないとした上で「自分のペースになったら強そう。迎え撃つのは避け、こちらは先手とスピードでかく乱したい。作戦は数パターンを用意しているので、1ラウンドが終わった時点で決める。心理的に追い込み、キャリアの違いを見せたい」とコメント。また、「激闘続きの八重樫だけに今回は打ち合いを避けたかったがそうも行かない」と話し、「八重樫も気持ちが入ると目の色が変わる。八重樫らしさを消さずにちょっとずつセーブさせながら行くところは行かせたい」とセコンドとしての苦悩をにじませた。
愛称はディアブロ(悪魔)