[試合後談話]2016.4.24
広島でチャレンジマッチ
ロリトと板垣
 広島市内のマリーナホップマーメイドスペースで24日、広島三栄ジム主催のイベント「SANEI FIGHT PROBOXING」が開催された。メインでは日本ライトフライ級5位で東洋太平洋同級6位の板垣幸司(広島三栄=33)がWBC世界同級3位のレイ・ロリト(比)を迎えて49.4kg契約10回戦に臨んだ。板垣にとってはタイトル戦に向けて、強敵相手のチャレンジマッチとなる。
世界ランカーの実力を見せた
 試合は、開始直後から板垣が積極的に打って出る。右を当てる板垣が最初に距離をつかむと打ち合いになる。2ラウンド中盤、両者偶然のバッティングにより板垣が右目上を大きくカット、そこから焦りのでた板垣にロリトが回転の早いパンチを浴びせ形勢逆転。3ラウンドに入ると、プレスを強めたロリトが左ボディを突き刺すと、板垣はロープを背に防戦一方となる。4ラウンド、再度ロリトの強烈なボディをもらった板垣は体をくの字に曲げなすすべがなくなったところでレフェリーが試合を止めた。
世界戦がしたい
 試合後、ロリトは「イタガキはタフなボクサーだった。ラッキーなパンチを何度かもらったが問題無い。ここで勝ててよかった。WBCチャンピオンのガニガン・ロペス(メキシコ)とやりたい。ぜひ指名してほしい。今日は応援、アリガトウ」と最後は覚えたての日本語でコメントを締めた。
まだまだ頑張ります
 一方、悔しい敗戦となった板垣は「相手が強かったですね。回転力というか圧力というか、ダメでした。2ラウンドのカットで焦りも出た、まだまだですね。でも、ここで諦めず、まだまだボクシングは続けていきます。また、応援してください」とサバサバした表情で前を向いた。
藤本雅義会長
 広島三栄ジムの藤本雅義会長は「格上というのはこういうもの。しっかりボディを打って相手の体力を削る予定だったがダメだったね。板垣も良いファイトを見せていたし、お客さんもわいていた。これからまた応援してくれると思う。今日は良い経験になった。まだまだこれからです、諦めませんよ」と愛弟子さらなる成長に期待した。