[公開練習]2016.4.22
ランダエタ「150%勝てる」
今が一番強い
 東京・大田区総合体育館でWBA世界ライトフライ級王者の田口良一(29=ワタナベ)に挑戦する同級7位ファン・ランダエタ(37=ベネズエラ)が22日、都内のワタナベジムで練習を公開した。2006年に亀田興毅と2度に渡り死闘を演じ、一躍有名になったランダエタは「あの時より経験、知識が加わり比べ物にならないぐらい強くなった」と10年ぶりの王座獲得に自信をみせた。
 注目の一戦は4月27日(水)。放送はテレビ東京。
ベテランらしく落ち着きを見せていた
 昨年6月に来日、カシミジムに所属で2試合日本のリングに上がったランダエタだが、長男のホアン(14)に心臓の病が見つかり故郷ベネズエラに一時帰国。しかし、すぐに今回の挑戦が決まり再び日本にやってきたと話した。なお、ホアンは手術が成功し現在は回復している。
鋭い動きをみせた
 昨年、田口と2ラウンドのスパーリングをしたランダエタはその時の印象を「お互いに慎重でソフトな内容だった」 と多くは語らなかったが、田口がKOすると伝え聞くと「7ラウンドまでに倒す」 と強気なコメントを返した。
体力は衰えていない
 2010年に一度引退していたランダエタはその後レフェリーやジャッジの仕事に就き、現在も継続していると明かした。約1時間の練習では、縄跳びの後にミット打ちを披露。左右のアッパーにキレをみせ、仕上がりの良さを印象付けた。さらにサンドバック打ち、パンチングボールと精力的に汗を流した。
初来日は2004年
 ランダエタの練習を真剣な眼差しで見学した田口担当の石原雄太トレーナーは「クリンチ際や離れ際のパンチに注意したい。相手のペースに合わせてしまうと厄介なので、挑戦者らしく先に試合を作っていければ」 と警戒を強めた。