全般的にはモズリーが押し気味に試合を進めたものの終盤にペースダウン。それが響いて115対113(モラ)、116対112(モズリー)、114対114の採点だった。

アルバレスは元王者をKO
　モズリー対モラ(18日、ロス)のアンダーカードで行われたWBCシルバー・スーパーウェルター級タイトルマッチは、王者サウル・アルバレス(メキシコ)が元世界王者のカルロス・バルドミール(アルゼンチン)に6回2分58秒KO勝ち、ベルトを守ると同時に無敗をキープした。

　試合はスリリングな展開となった。アルバレスがワンツーとカウンターを中心に主導権を握ったが、タフで鳴らすバルドミールも食い下がり、ラウンドを重ねるごとにヒートアップ。迎えた6回、打撃戦のなかでアルバレスがチャンスをつかみ、最後は左フックをアゴに叩きつけて元王者をキャンバスに送り込み10カウントを聞かせた。バルドミールはプロ7戦目にKO負けがあるだけで、以後16年間はKO負けとは無縁だった。

　20歳のアルバレスは35戦34勝(26KO)1分。39歳のバルドミールは64戦45勝(14KO)13敗6分。