[発表会見]2016.3.23
河野、田口の挑戦者が決定
左の挑戦者を迎える田口と河野
 4月27日に東京・大田区総合体育館で開催されるワタナベジム主催のWBA世界トリプル戦。先日は、Sフェザー級スーパー王者の内山高志(36)が暫定王者で1位ジャスラエル・コラレス(パナマ)と12度目の防衛戦を行うと伝えられたが、Sフライ級王者・河野公平(35)とLフライ級王者・田口良一(29)の挑戦者もようやく決まり、23日に同ジムで発表会見が開かれた。
両王者とも今回は選択試合
 2度目の防衛戦に臨む田口は、元WBA世界ミニマム級暫定王者で現WBA・Lフライ級7位ファン・ランダエタ(37=ベネズエラ)に決定。そして1年4ヶ月ぶりに日本のリングに立つ河野は、同級7位インタノン・シッチャモアン(29=タイ)を迎え3度目の防衛戦を行うことになった。挑戦者はともにサウスポー。
内容にこだわりたい
 ランダエタの同王座挑戦は、06年の亀田興毅氏(引退)との2度の対戦を含め今回で4度目。昨年からトヤマジムと契約を結び、主戦場を日本に移している。田口は半年前にスパーリングをしたことがあるらしく、「パンチが硬く、亀田戦時よりも老獪さが増した」と警戒したが、日本で知名度のある挑戦者を迎えることを喜び、「勝つのは当然として内容にこだわりたい」と自信を示した。
強さをアピールしたい
 また、当初3月に予定していたマカオでのビッグカード、同級11位レックス・ツォー(中国)戦が流れた河野は、「テンションが下がっていたが、ようやく決まって嬉しい。1月から練習をしていたのでいつ試合をしても大丈夫。14年大晦日以来となる日本のリングで、エキサイトな試合を見せたい」と抱負を語った。挑戦者についてはこれから念入りに作戦を立てるとしたが、前回のアメリカ・シカゴでの亀田興毅戦、そして想定していたツォーに続くサウスポーとあって、苦手意識はなし。なおかつ6戦して全勝5KOとゲンのいいタイ人選手だけに、早くもKO防衛をイメージしていた。