[ニュース]2016.3.15
小原佳太、順調な仕上がり
Sライト級のトップ選手同士のスパーリング
 今年、念願の世界タイトル初挑戦が濃厚となったIBF世界Sライト級3位・小原佳太(29=三迫)が日本同級1位・麻生興一(29=三迫)を相手に都内のジムでスパーリングを行い、激しい打ち合いを展開した。
麻生も負けじと打ち合った
 4月14日の「ダイヤモンドグローブ&DANGAN」で世界前哨戦を戦う小原は、ガードを固めて重厚なプレスをかけてくる麻生に多彩な左を散らし、ボディにキレのあるパンチを入れた。対する麻生も懐に飛び込んでボディに連打を繰り出した。最終4回には踏み込みを鋭くしてきた麻生を右アッパーで迎え撃ち順調な調整を印象付けた。
次の試合もしっかり見せると小原
 実戦練習を終えた小原は「最近、アッパーも取り入れたのだが、実戦でも意識的に出せるようになってきた」と手応えを感じていた。「次の試合は単発で(試合を)決めるのではなく、コンビネーションでお客さんを沸かせたい。世界王者になるには今の段階ではまだ実力が足りないと思うが、ファンがもしかすると世界を獲るのではないかと期待を抱ける試合を見せたい」と次戦の抱負を語った。
 三迫貴志会長によるとGW明けにもアメリカでのスパーリング合宿を2週間ほど予定しているという。
2度目の挑戦となる麻生
 4月19日に岡田博喜(26=角海老宝石)の持つ日本Sライト級王座に挑戦する麻生は「今日は気を抜いたところにアッパーをもらってしまった。小原選手は頑丈過ぎますね」と苦笑い。最近、担当トレーナーが変わったという麻生は「勉強になることばかり。新鮮な気持ちで練習ができている」と充実感を口にした。1月に岡田の試合を観た麻生は「以前より攻撃とバランスが良くなり強くなった。自分も負けずに頑張ります」と1年9ヶ月ぶりとなるリターンマッチにリベンジとベルト狩りを狙う。
 なお、この日はボクシングファン数十名が集い2人のスパーを見学。張りつめた空気の中で、迫力のあるパンチが交錯するたびに感嘆の声をあげていた。