[試合後談話]2016.2.29
5度にわたるダウンの応酬
初回、早くもダウンを奪ったが…
 29日、後楽園ホールで開催された「エキサイトボクシング」のメインイベントはフェザー級8回戦、溜田剛士(22=ヨネクラ)対ノーンディア・ソーンバンカル(タイ)が行われた。現在、8連勝中と好調をキープする溜田が初回から攻勢を仕掛け先制のダウンを奪ったが、2ラウンドに意外な展開が待ち受けていた。
終始、攻め続けた
 溜田は初回から多少の被弾をものともせず、回転のある連打で追い込むと2分過ぎに先制のダウンを奪う。KOは時間の問題かと思われたが、2ラウンドにディフェンスの甘くなったところをノーンディアの右ストレートをもらいダウンを奪われた。しかし、ダメージの感じられない溜田は、ギアを上げると連打でお返しのダウンを演出。粘りをみせるノーンディアに立て続けにダウンを奪いレフェリーストップに持ち込んだ。
久しぶりのダウンは焦った
 ダウンシーン5度の激闘を演じ、会場を盛り上げた溜田だが「序盤は様子を見ようと思っていたらダウンが取れたので余裕が出すぎてしまったところをもらってしまった」と2011年東日本新人王決勝戦以来に奪われてしまったダウンに苦笑いながら反省の弁。「ダウンをもらい焦ってしまったが、手を止めたら打ち込まれると思って逆に手数を出そうと思った」と語った溜田。「早くタイトル戦をやりたいが、課題が見えたのでまずは嶋田トレーナーや会長と修正していきたい」。「お客さんを沸かせる試合を常にしていきたい」とヨネクラジムの22歳の若きエースは声を弾ませ飛躍を誓った。