[海外ニュース]2016.2.26
隙をみせないサンタ・クルス
レオ・サンタ・クルス
 WBA世界フェザー級スーパー王者レオ・サンタ・クルス(27=メキシコ/米)の初防衛戦が27日(日本時間28日)、元IBF世界スーパーバンタム級王者キコ・マルチネス(29=スペイン)を相手に米国カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで行われる。25日の会見に臨んだサンタ・クルスは「リングに上がれば五分と五分」と自らを戒めた。
キコ・マルチネス
 サンタ・クルスはIBFのバンタム級王座、WBCのスーパーバンタム級王座を経て昨年8月、アブネル・マレス(メキシコ/米)を下して現在の王座を獲得した。10年間にプロデビュー後、前戦から6ヵ月の空白期間は2番目の長さだ。それだけコンスタントに試合を消化してきたということが分かる。10対1のオッズで有利とみられているが、スーパー王者は「キコ(マルチネス)も十分な準備ができているようなので、素晴らしい試合になると思う。みんなは楽勝だろうというけれど、そんな声に耳を傾けてはいない。リングに入れば五分と五分なんだから。よりよい準備と意志を持った者が勝者になる」と話した。2階級制覇を狙うマルチネスは「レオ(サンタ・クルス)よりも強い相手と戦いながら土曜日の試合にこぎ着けた。彼は数々の強豪を下してきた強いファイターだが過大評価されている」と、自信ありといった様子だった。戦績はサンタ・クルスが32戦31勝(17KO)1分、マルチネスが41戦35勝(26KO)6敗。
 セミファイナルではフリオ・セハ(メキシコ)対ウーゴ・ルイス(メキシコ)のWBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチが組まれている。半年前、ダウンを挽回してルイスに5回TKO勝ちを収めているセハは「私たちはともに前回よりも心身ともに万全の準備をしてきた。戦争のような試合になるだろうが、彼は私からベルトを奪うことはできない」とぴしゃり。雪辱と2階級制覇を狙う元WBA世界バンタム級暫定王者のルイスは「前回の試合が面白かったと感じるならば、今回も面白い試合になるだろう。私はハードなトレーニングをこなしてきたし、王座を奪い取るという決意がある」と自信をみせた。戦績は23歳のセハが31戦30勝(27KO)1敗、29歳のルイスが38戦35勝(31KO)3敗。オッズは3対2でセハ有利と出ている。