[試合結果]2016.2.6
加藤inジャカルタは?
加藤、初の海外戦は…
 5日、インドネシアの首都ジャカルタでWBOアジア・パシフィック&WBOアフリカライト級王座を保持するWBO世界同級6位ダウド・ヨルダン(28=インドネシア)に挑んだ前日本同級王者の加藤善孝(31=角海老宝石)。万全を期し敵地に乗り込んだが、37戦34勝(24KO)3敗の強豪を相手にした初の海外戦は予想通りに厳しいものとなった。
 試合は日本時間の深夜0時を回ってスタート。笑顔でリングインした加藤だが、序盤は堅さが見られた。初回、ジャブを突いての距離の探り合いから相手に連打を許しはじめると、続く2回もグイグイと手数で圧すヨルダンに対し後手にまわった。しかし、3回はヨルダンの入り際に右を打ち込み、手応えありのポーズ。ここからエンジンが掛かり、4回以降は接近戦で左右のアッパー、ボディを連打、離れても右ストレートと距離を使い分けた。しかし、ヨルダンもジャブで刺し合っては中に踏み込み、ワンツー、ボディと手数も衰えず。中盤は一進一退の様相を呈し、打ち合いは続くも決定打がないまま回は進み、明確なポイントを取りたい加藤にとっては厳しい展開となった。終盤、加藤はリスク覚悟で積極的に仕掛ける場面もあったが、後手の印象は拭えず。9回にヨルダンがバッティングで左目上をカットし、ドクターチェックで出血は止まったように見えたが、レフェリーは試合をストップ。試合は負傷判定となり、88-84,87-84,88-83の判定3-0でヨルダンが勝利した。最後まで戦えなかった加藤は、無念といった表情を見せリングを後にした。