[試合後談話]2016.1.27
若さ弾ける戦い
左:入江 右:クドゥラ
 27日、後楽園ホールで開催された「DANGAN151 C級トーナメント」が全11試合行われ、3月から開幕する新人王トーナメントを見据えたフレッシュかつ熱い戦いが繰り広げられた。
若干17歳のクドゥラ
 第11試合ウェルター級4回戦は2戦2勝(2KO)のクドゥラ金子(17=本多)が入江翔太(28=KG大和)と対戦。クドゥラが圧力をかけて強いパンチを打ち込んでいったが、入江も負けじと応戦。激しい打ち合いとなり勝負は判定へと持ち込まれたが、有効打を支持されてクドゥラが3勝目を挙げた。
 控室に戻ってきたクドゥラは笑みを浮かべながらも「相手は打たれ強かった。でも倒したかった」と連続KOが途切れ悔しそうな表情も見せた。所属する本多ジムの本多正孝会長は「力みが感じられたのともっとボディを打ってほしかった。しかし、勝てたのは良かった。今年の12月には新人王になってもらい日本ランカーです」と2002年、中堀剛が獲って以来となる本多ジム14年ぶりとなる全日本新人王を目標に掲げた。
再起戦をKOで勝った
 第9試合ではライト級4回戦、白鳥大珠(19=八王子中屋)が出場。高田朋城(22=ワールドスポーツ)が拳を交えた。試合はサウスポー白鳥が距離を詰めながら様子を伺っていたが、右フックを振り抜くと高田は痛烈なダウン。すぐにレフェリーストップとなった。
 前戦、逆転KO負けからの再起に成功した白鳥は「右フックだけは自信があったので倒した時は手応えがあった。前回負けて2度目はないと思っていたので勝ててホッとしている」。「新人王しか見ていない」と空手歴8年、キックボクシング歴5年の白鳥はボクシングで最初のタイトルを目指す。
連勝にうれしそうな小林
第8試合Sライト級4回戦、小林孝彦(21=TEAM10COUNT)対荻原惇(20=ワタナベ)が対戦。初回、荻原の踏み込みに合わせた小林の左フックが決まりダウンを奪い、立ち上がってきたところを再び左フックで前のめりに倒した。
 「左フックは自信があるので当たれば倒れると思っていたが、思っていた以上に早くダウンを取れた。スパーで気付いたことがあってそれを意識するようになったらパンチが見えるようになった」と冷静に試合を振り返った。「去年からジムが連勝を続けているので少しプレッシャーがあったが、勝ててホッとしている」と白い歯を見せた。