[海外ニュース]2016.1.2
最高試合は三浦vsバルガス
三浦の評価は変わらず
 米国のスポーツ専門チャンネルESPNの電子ニュース版ESPN.comは、2015年の「ファイト・オブ・ザ・イヤー(年間最高試合)」に、11月21日に米国ネバダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで行われた三浦隆司(31=帝拳)対フランシスコ・バルガス(31=メキシコ)のWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチを選んだ。
 三浦対バルガスの試合は三浦のV5戦として行われ、予想に違わぬ激闘となった。初回にバルガスが右をヒットしてチャンスをつかんだが、4回には三浦が左ストレートでダウンを奪って逆転。8回にも三浦は相手をダウン寸前に追い込んだが、9回にはバルガスが逆襲。三浦から起死回生のダウンを奪うと、再開後に連打をまとめてレフェリー・ストップに持ち込んだ。次点はクリストフ・グロワキ(ポーランド)がV13王者マルコ・フック(セルビア/独)を11回逆転KOで破ったWBO世界クルーザー級タイトルマッチが入った。以下3位はルーカス・マティセ(亜)対ルスラン・プロボドニコフ(露)、4位がサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)対ジェームス・カークランド(米)、5位にはレオ・サンタ・クルス(メキシコ/米)対アブネル・マレス(メキシコ/米)が続いた。日本関係ではホルヘ・リナレス(帝拳)対ケビン・ミッチェル(英)のWBC世界ライト級タイトルマッチが9位に入った。
 ちなみにESPN.comの昨年度の年間最高試合はフランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)対高山勝成(仲里)のIBF、WBO世界ミニマム級王座統一戦だった。13年はティモシー・ブラッドリー(米)対プロボドニコフ、12年はファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)対マニー・パッキャオ(比)第4戦、11年はポーンスワン・ポープラムック(タイ)対八重樫東(大橋)、10年はウンベルト・ソト(メキシコ)対ウルバノ・アンティロン(米)だった。最近の5年に限ってみれば、日本人が出場した世界戦が3試合も選ばれていることになる。