[公開練習]2015.12.22
田口はツヨカワ脱却を宣言
万全の仕上がり
 大晦日の東京・大田区総合体育館で7位ルイス・デラ・ロサ(コロンビア)を迎え、2度目の防衛戦に臨むWBA世界Lフライ級王者の田口良一(29=ワタナベ)が所属ジムで練習を公開。詰め掛けた報道陣と談笑するなど終始リラックスした雰囲気で体を動かし、好調さをアピールした。
内山対フローレス、田口(ワタナベ)対デラローサ(コロンビア)のダブル世界戦は31日(木)午後9時30分からテレビ東京で放送予定。
ツヨカッコイイ? どうでもいいと会長
 試合まで10日を切り、「万全のコンディションを維持しあとは試合で力を発揮するだけ」と話した田口は、打ち合いで試合を盛り上げ、「脱ツヨカワ」から「ツヨカッコイイ」への変貌を宣言。が、言ったそばから耳を真っ赤にして報道陣の笑いを誘った。
減量も前回より順調
 ファイタータイプの挑戦者デラロサについては「世界戦を2度経験し、今度こそはと強い気持ちで挑んでくるはず。不用意なパンチをもらわないようにしたい」と警戒しつつも、「振ってくるパンチにカウンターを合わせたい。打ち合えば噛み合うはずなので、積極的に仕掛けていきたい。チャンスがあればKOを狙う」と意気込んだ。田口を指導する石原雄太トレーナーも「全体的にレベルが上がり、仕上がりは100%に近い。元々カウンターも上手い選手なので、効かせれば倒せるはず」と自信を深め、渡辺均会長も「トップ選手と戦っているデラロサだけに、この試合で世界的に田口の実力が測れる。良い試合になるだろう」と期待した。
仁平とのスパーリング
 練習では同門でスパーリングパートナーの仁平宗忍(22)と3ラウンドの軽めのスパーを披露。ディフェンスを意識しながらジャブでリズムを作り、右のカウンターを合わせていた。スパー終了後、仁平は「手を合わせるたびにキレが増しています。また独特のリズムがあって、対戦相手はやりにくいでしょう」と田口の仕上がりに感心。続く石原トレーナーとのミット打ちでは、感触を確かめるようにワンツー、ボディを打ち込み、ジムに快音を響かせた。
タイミングと連打で倒す!
 現在の世界Lフライ級戦線は、田口を筆頭に先月WBC世界同級王座を奪取した木村悠(帝拳)、29日の有明コロシアムでIBF世界同級王座決定戦に挑む八重樫東(大橋)など、日本勢を中心に動いている。当然、田口の防衛しだいでは日本人同士の王座統一に期待がかかり、本人も「この階級が盛り上がるのは大歓迎。防衛戦を控え今はまだ考える余裕はないが、いずれはやると思っている」とビッグマッチを希望した。
勝って内山さんに繋ぎます