[ニュース]2015.12.21
沖縄県初の高校生ボクサー
一番左が小田、右から3番目が池本
 沖縄県で初となる現役高校生プロを目指す小田翔夢(17=琉球)、国立大現役女子大生であり空手でインターハイでの出場経験を持つ池本夢実(19=琉球)を含む、男子3名女子2名がプロテストに挑んだ。
緊張したと池本
 2分2ラウンドのスパーリングをした池本は同じくプロテストに臨んだ大城寿々七(26=琉豊BS)を相手にジャブからワンツーの基本に忠実なコンビネーションで攻め立て攻勢。最後まで合格へ向けて積極的に手数を出した。スパーリング終了後、池本は「普段練習で出来た動きが緊張から思ったほど出せず、無駄な動きが多かった」としきりに反省したが、プレッシャーから解放されたのかホッとしたような表情を見せた。静岡から沖縄の国立大学に進学と同時にボクシングをはじめた池本は夢実(ゆめみ)と言う名の通り、プロボクサーになってチャンピオンという夢を目指す。
U-15優勝経験がある小田
 続いて登場した小田は同じジムに所属する長嶺光(34=琉球)相手に行われた3ラウンドのスパーリングでは、恵まれたフィジカルとリーチで、積極的に攻勢を掛け、力強い右ストレート、さらにカウンターをヒット。時折ガードが甘くなったところにパンチをもらう場面もあったが、全体的には優位を保ったままスパーリングを終えた。今年の国体九州予選に出場した後、プロ転向を決めた小田は「練習の時よりガードが甘くなってしまったし、少し打ち急いでしまった」と反省の弁が出たが「右ストレートは良い感じで出せたのでそこは良かったと思う」と白い歯を見せて手応えを口にした。現在、南部農林高校2年の小田は「無敵無敗を誇るメイウェザーのような選手になりたい」と目を輝かせた。合格発表は近日中に行われ、総勢7名が活躍している琉球ジムのプロ選手に厚みが増すだろう。