[試合後会見]2015.12.16
徳永、2度目の防衛戦
西谷が襲い掛かる
 16日、島津アリーナで開催された「京都BOXER 列伝」のセミファイナル、日本ライト級タイトルマッチ、王者・徳永幸大(26=ウォズ)対同級4位・西谷和宏(28=VADY)が行われた。前日計量で前半でのKO宣言した徳永だが、タイトル奪取に闘志を燃やす西谷が積極的に試合を作る展開となった――。
採点表
 これがタイトル初挑戦となる西谷は果敢に攻め立て単発ながらボディにヒット。ペースを取られた徳永だったが右ストレートで反撃。甲乙つけ難い展開になった。前半終了時の採点は48-48が2者、49-47で西谷がリード。わずかにリードした西谷はさらにペースを上げて突き放す。劣勢に立たされた徳永は7ラウンドから猛追。ジャブを増やしては長身から打ちおろす右ストレート、左フックで膝を揺らした。10ラウンド、西谷は大振りの左右フックで攻撃したが、徳永は右ストレートを決めてダウン寸前に追い込み、取り戻したペースをわたさなかった。前半は西谷、後半は徳永のペースとなった試合は判定となり徳永が逆転して防衛を果たした。
綱渡りの防衛となった
 初防衛に続き、苦戦しながらも再びベルトを腰に巻いた徳永は「率直なところ勝った気がしないですね。やりにくいとは思っていたがイメージと違った。右が空回りして最後までペースは掴めなかった」まるで敗者のように反省の弁が口を突いた。次戦はチャンピオンカーニバルでランキング1位荒川仁人(33=ワタナベ)との対戦が濃厚だが「僕がボクシングを始めた時のチャンピオンで憧れの人。やることになったらうれしいです」とこの時ばかりは目を輝かせて対戦を熱望した。
 一方、初挑戦ながら大善戦した西谷は眼窩底骨折の疑いがあるため病院へ直行したためノーコメントとなった。
また、ベルトを獲る
 次戦、チャンピオンカーニバルへの出場が決まっている荒川は偵察のため京都に来て観戦。「きわどい試合でしたね。今日は本来の彼の力ではなかったのでは。次に対戦すると思うので、しっかり練習してやるからには獲りますよ!」と意気込みを語った。