三浦は初回の窮地をしのぎ、4回には得意の「ボンバー・レフト」で起死回生のダウンを奪いV5に近づいていた。しかし、9回に左アッパーから右ストレート、さらにフォローを浴びてダウン。再開後、クリンチで粘ったものの無念のレフェリー・ストップ負けを喫した。試合後、三浦は「本当に悔しい。1ラウンドは効いたけれど 回復して、そのあとはリードしていると思った。油断したわけではないが、ほんの少しの隙を突かれた。でも勝負ごとなので仕方ない。できるならば再戦したい」と話した。34戦29勝(22KO)3敗2分。
　これに対し右目下を赤黒く腫らし、頬と右目上から鮮血を滴らせた新王者は「三浦が手強い相手だということは分かっていた。この試合のために十分な準備をしたし、それが奏功したと思う。私は攻めなければならないと思っていて、初回にそれを示した。4回にダウンを喫したけれど、それでなおさら勝ちたいと思うようになった」と、試合を振り返った。24戦23勝(17KO)1分。試合内容からみてWBCと両陣営の合意があれば再戦も十分に考えられる。