[海外ニュース]2015.11.18
WBCがコットの王座剥奪
ミゲール・コット
 WBCは21日(日本時間22日)にサウル・カネロ・アルバレス(25=メキシコ)との防衛戦を控えているミゲール・コット(35=プエルトリコ)の世界ミドル級王座を剥奪したと発表した。WBCは「ルールに従っていない」としたほかは具体的な理由を明かしていないが、タイトル戦の認定料支払いを拒んだからという見方もある。なお、21日に米国ネバダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで行われるアルバレス戦は、アルバレスが勝った場合は新王者として認められる変則的な世界戦となる。
 注目ファイトを4日後に控えた時点で衝撃的なニュースが世界を駆け巡った。WBCは17日の公式コメントとして「コットと彼のプロモーションはWBCの規則に従わなかった」として王座剥奪を発表した。ESPN.COMのダン・ラファエル記者は、WBCに対してコット側が今回のアルバレス戦の認定料30万ドル(約3690万円)の支払いを拒否したことが直接の原因ではないかと推察している。
 これによりWBCのミドル級王座は空位になるが、WBCはアルバレスがコットに勝てば新王者に認定することも併せて発表しており、試合は変則的な世界戦として挙行される。さらにアルバレスが新王者になった場合、暫定王者のゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)との対戦が義務づけられている。期せずして起こったリング外の騒動だが、それを選手がリングのなかで収めることはできるのか。