[試合後談話]2015.11.16
近藤「焦ってしまった」
左:ワッチャーラ 右:近藤
 16日、後楽園ホールで開催された「FIGHTING BEE」のメインイベントでは62.5kg契約8回戦、IBF世界Sライト級14位・近藤明広(30=一力)対ワッチャーラ・リアンプラシード(タイ)が行われた。8月に世界ランカーになった近藤が結果はもちろんのこと内容も問われる一戦だったが…。
タフな相手だった
 序盤から近藤がペースを掴み、ワンツーを好打するがこれが初来日のリアンプラシードはタフネスぶりを見せ、近藤のパンチに耐えながら左ストレートを返した。KOで決めたい近藤だったが、力が入ったのかポイントは重ねるもののダウンを奪うことが出来ず判定まで粘られてしまった。
KOとはならず反省
 バッテイングで頭部と鼻を負傷した近藤は痛々しい姿で倒せなかった試合を反省。「相手はノーモーションの左を打って来たり上手かったが、それよりも自分の悪い癖が出てしまった。今日は反省しかない」と勝利にも笑顔はなかった。途中観客から野次が飛び「最低でも倒さないといけないと焦ってしまった」と反省の弁が続いた。
 来年2~3月に長男が誕生する予定だという近藤だが、陣営はその頃に世界ランカーと対戦させると青写真を描いた。「課題が浮き彫りになったので今後は倒せる試合をしていきたい」と最後は前向きに語った。