[予備検診]2015.11.9
高野、背が伸びていた
上底の靴を履いている左:ベラムデス
 11日に後楽園ホールで開催されるWBO女子世界Sフライ級王座戦、王者ダニエラ・ベルムデス(26=アルゼンチン)と挑戦者でOPBF東洋太平洋女子Sバンタム級王者の高野人母美(28=協栄)の予備検診が9日、都内・JBC事務局で行われた。この場が初対面となった両者は、笑顔で握手を交わし検診後の会見に応じた。
東京に来られて良かった
 3度目の防衛戦に臨むベルムデスは、リラックスした様子で調整の合間に東京観光を楽しんでいると話し、「ウェイトも体調も万全。高野は私より少し背が高いだけ。対策も十分にしてきた」と余裕を感じさせた。
■検診結果
王者ダニエラ・ベルムデス
身長:165.0cm
頸周:34.0cm
リーチ:170.0cm
血圧:119/69mm/Hg
脈拍:67/min
体温:36.8℃
両者の検診発表
 一方、挑戦者の高野は深刻だ。減量苦に加え、不眠症であることを明かし目の下に隈を作っていた。「昨日は一睡もできなかった。プレッシャーと不安、それと減量が影響している」と話し、水抜き、塩分カットしている今が一番つらいと訴えた。目下の食事は、グレープフルーツとカリウムが抱負で体から塩分を抜いてくれる生のほうれん草が主食だという。想像以上に過酷な減量となった理由は、フィジカル強化に加え、実は身長が伸びていたことにあった。昨年に測った時よりも1.5cm伸び、178.5cmとなっていたことを知り、これには本人も驚いた。リーチも同様に1.5cmアップし、王者との差は8cm。「リングに上がればリーチを生かす」と意気込み、明日の計量までに残り1.5kgをなんとしても落とすと誓った。
目の下に隈も現われた高野
■検診結果
挑戦者・高野人母美
身長:178.5cm
頸周:30.5cm
リーチ:178.5cm
血圧:107/69mm/Hg
脈拍:75/min
体温:37.0℃