[試合後談話]2015.11.8
強打者対決の行方は?
稀に見るどつきあい
 7日、後楽園ホールで開催された「第543回ダイナミックグローブ」のセミファイナルは横山雄一(25=帝拳)と高見良祐(22=18鴻巣)の 強打者対決となった。ともに日本ランクには入っていないものの、KO率が高い両者(横山が72%、高見が75%)は初回からキレのあるパンチの応酬で観客を沸かせた。
勝者、高見良祐
 試合は初回から高見がジャブでプレスをかけると横山も左ボディを返すスリリングな展開を見せた。2回から高見がボディを中心にテンポの良いコンビネーションでペースを握りダメージを与えたが中盤、劣勢の横山は左フックで膝を揺らすとラッシュを仕掛けた。ピンチに陥った高見だが、6回から手数を増やして攻勢を続けると、ダメージが深いと判断した横山陣営が7回終了時に棄権の意志表示を見せ高見に軍配が上がった。
初の8回戦もKO勝ち
 これで4連続KOとなった高見は「5回にもらったパンチが効いてしまったし、もっと足を使ったボクシングがしたかった」と喜びよりもまずは反省の弁が口を突いたが、「ディフェンスに意識してムキにならないようにとうテーマで試合に臨んだ。今日は冷静に戦えた」と試合を振り返った。来年は日本ランキングを狙いたいと語った高見。”恐怖のノーランカー”から”日本ランカー”を目指す。