[試合後談話]2015.11.3
最強後楽園、渡部vs有川
交代強打者日本一
 2日、後楽園ホール開催の「最強後楽園ミリオンマッチ」ウェルター級8回戦では、元日本&東洋太平洋同級王者の渡部あきのり(30=野口)と同級2位の有川稔男(30=川島)が初回から激突!とりを飾るに相応しい好ファイトを繰り広げた。
有川の右ボディが突き刺さる
 ゴングと同時にサウスポーの渡部が勢いよく飛び出し、強打を振るって有川を追い込んだが、有川もこの攻撃に耐えるとワンツーを返し反撃に転じた。早期決着を狙った渡部は、序盤で息を切らし、3回に有川の右クロスで大きく腰を落とすと、続く4回には集中打を浴びダウン寸前に追い込まれた。5回は死に物狂いで応戦したが、有川の連打でロープに釘付けとなり万事休す。グロッキーのまま迎えた6回、一方的となったところでレフェリーが割って入った。
川島郭志会長と
 有川は今大会のMVPを獲得。副賞として賞金100万円を手にした。試合後、2回に右拳を骨折していたことを明かした有川。「過去にも3度折った経験があるので驚きはなかった。セコンドには言うと止められるかもしれなかったので言わなかった」と痛みを堪えた中で勝ち取った「最強後楽園MVP」の称号だった。試合の内容については「右ボディで(渡部が)『うっ』となったので手応えを感じた。離れてのジャブが当たったのも良かった」と振り返り、苦手にしていたサウスポーも少しは克服できたと喜んだ。
MVPに輝く
 ウェルター級は、王者の高山樹延(角海老宝石)が年末に1位の大川泰弘(ワタナベ)との指名試合を予定しており、有川はこの勝者に来年のチャンピオンカーニバルで挑戦することになる。有川は「できれば噛み合いそうな高山選手とやりたい」と希望したが、はたして思惑どおりとなるのか――。