[ニュース]2010.7.21
曲者、石の拳を砕く!!
左:佐々木 右:スイコ
 20日、後楽園ホールで東洋太平洋スーパーライト級タイトルマッチ「王者ランディ・スイコ(フィリピン)VS挑戦者・佐々木基樹(帝拳)」の一戦。“石の拳”王者スイコは東洋太平洋3階級制覇を成し、今回が初防衛戦。対する“曲者”挑戦者・佐々木は、再び世界を狙う上で絶対に負けられない一戦となった。
拡大写真
 オープンスコアリングシステムで行われたこの試合。王者スイコが8R終了時で判定2-0(78-75,78-74,76-76)とリードを奪う。しかし挑戦者・佐々木が9Rから“曲者”ぶりを発揮。左フックをヒットさせスイコを揺さぶると、10Rにはワンツー・左フックでダウン経験の無い“石の拳”をマットに這わした。佐々木はさらに中盤のリードを奪い返す怒涛のラッシュを見せ、ダウンをポイントを奪った佐々木が大逆転の判定1-2(114-113,113-115,113-115)で東洋2階級制覇となるスーパーライト級王座奪取に成功した。
拡大写真
 劇的な復活劇を演出した佐々木は、リング上のインタビューで「苦戦のフリも疲れました。ダウンは計算通り。最後の(粘り)は計算が外れた(笑。自分は世界を獲るためにやっている。(東洋は)目標地点ではない。小さい頃の夢を叶える。ここでつまずく訳にはいかない。今日は首の皮一枚つながっただけ」と語り、世界奪取に向け再出発すると誓った。
拡大写真