[試合後談話]2015.10.17
亀田興毅が引退!
亀田興毅、引退!
 米国シカゴで現地時間の16日に開催されたWBA世界スーパーフライ級タイトル戦。チャンピオン河野公平(ワタナベ)と亀田興毅(JBC非公認)が試合後の取材に応えた。
 この試合はテレビ東京系列で17日19:54から放送される。
採点表
 中・重量級の試合に注目が集中する米国のリングだが、この日は軽量級日本人対決にスポットが当てられた。結果は判定決着となったが、早いラウンドでのダウンを含め、一進一退の攻防は地元ファンを唸らせるグッドファイトとなった。
河野公平、シカゴで防衛成功
 試合が動いた2ラウンドの攻防に関して興毅は「幻のダウンやな」とローブローと判断されたが、チャンピオンをヒヤリとさせたボディへの攻撃を振り返った。
引退!
 「2ラウンドのダウンと3ラウンドの減点2はそのあとに響くロスだった。でもいい試合をできたから悔いは残っていない。この試合が終わったらボクシングはやめようと思っていたから、一生懸命練習した。30歳までにやめるって決めていた。もちろん勝って綺麗に終わらせられればよかったけど…。自分にとってボクシングは人生ですべてじゃないと思っている。ここでやめたほうがいいでしょう」と清々しい表情で引退表明した。アンチも多く、なにかと話題を提供してきた亀田興毅だが、シカゴで打ち止めとなった。
まずは結婚式。
 「今回は第三国ではなく敵地だと思って、死に物狂いにならないと勝てないと思っていた。人生をかけて戦いました。(亀田は)足を使って逃げると思っていたのに、打ち合ってきたのでナメてくれてるなと思った。節制の成果がアメリカでのベスト・コンディションにつながったので、こっちに来てから、ずっと気持ちが高ぶっていた」。シカゴのリングに向けられた闘志は熱かった。
ホッと一息。
 試合の一番の山場となった2ラウンドに関して「先にボディが効いてローブローが次に効いた。少し休んでからしきり直そうと思った矢先に右でダウンを奪えた」と冷静だった。
 「また海外でやりたい」。大きな1勝を挙げたことに笑顔を見せた。「早く結婚式を挙げたい」。無口な男がホッとした。