[試合後談話]2015.10.3
山下がランカーを撃破
山下がアッパーを突き上げる
 3日、後楽園ホールで行われた「ダイナミックグローブ」の第5試合では、51.5kg契約8回戦に日本フライ級12位の鈴木武蔵(29=帝拳)が出場。2014年全日本フライ級新人王の山下賢哉(19=古口)と対戦した。
 試合は初回から鈴木がダウンを奪い、会場は大きな盛り上がりを見せたが、山下もすぐに負けじと反撃に出た。
6回、右目の視界が悪い中、必死に攻める鈴木
 初回、勢いよく飛び出した山下だったが、鈴木のタイミングの良い右フツクをもらい手を突くダウンを喫した。しかし、山下はすぐに回転のあるワンツー、フックで反撃。3回にはパンチで鈴木の右目周辺が腫れあがった。その後は、鈴木も打ち合いに応じ、手に汗を握る攻防が続いたが、次第に山下のペースに。山下は6回に鈴木の懐に飛び込み、連打を決めるといよいよ鈴木の腫れあがった右目の視界が悪くなり、危険と感じた陣営からタオル投入。山下が再起戦を飾るとともに日本ランク復帰を濃厚とした。
まずは日本の頂点を目指す
 控室に戻った山下は「初回にもらったダウンは効いていなかったが、タイミングよくもらったので仕方ない。中盤までポイントはイーブンだと思ったので終盤を取れば勝てると思った」と冷静に試合を振り返った。「前回の試合で負けて、生活からなにからすべてを見直した。これから一つずつ上がっていきたい」と笑顔を見せ、今後の活躍を誓った。
タオル投入の瞬間