[ニュース]2015.9.20
第一回ボクシング女子会
第一回ボクシング女子会
 第一回ボクシング女子会(会長:藤岡奈穂子)が19日、都内の大森にある「満点酒場」で開催された。ちなみに、10月22日に迫っている宮尾綾香(大橋)vs小関桃(青木)に関する勝敗予想は、この日に集まったボクサー28人が口をそろえて「黙秘」とのこと。
 女子ボクシングの発展と明るい未来を考えることを目的に女子ボクサー28人が大集結した。普段はライバルとして切磋琢磨する間柄だが、この日は特別。女子ボクシングの今後について和気あいあいと真剣に語り合った。
次も期待したい。
 競技人口の減少を危惧する声やメディアに露出する機会が少ないなど、現在女子ボクシング界が抱える問題点に対して闊達な意見も出た。後楽園ホールのようなボクシングファンが集まる場所がないという九州では「女子ボクシングは珍しい、といって観たがる人も多いので、最後までお客さんを帰らさないために男子の試合の後のメインで女子の試合をやることもある」と話したのはWBC世界ミニフライ級王者の黒木優子(YuKO)。
 「男子、女子と区分しないで同じボクシングとしてお客さんに観てもらえるようにしないといけない」と持論を語ったのは元世界王者の多田悦子(真正)。「みんなに観てもらいたい」とプロ意識を示したのは、10月19日に後楽園ホールで三階級制覇に挑む藤岡奈穂子(T&H)。「メキシコでは会場の演出もすごい」と、海外事情を伝えたのは元世界王者で現在はOPBF王座についている天海ツナミ(アルファ)。
 ボクシングに限らずともプロスポーツは人気、実力、話題、に加えて資金にも恵まれないと成立しない。三月三日のひな祭りの日に、就職を控えた女子大生1万人を武道館に集めて、オール女子戦興行を開催できれば、嫌でもメディアへの露出は高まる。集まった観客のために試供品を配ってアンケートを取りたい企業も出てくる。どうせ苦労するなら、1万人の女子大生を集めることに考えを集中してみてはどうだろうか?