[インタビュー]2015.9.8
向井「去なす」
向井 寛史
 9月16日、京都府立体育館で高校の後輩、大森将平(22=ウォズ)が持つ日本バンタム級タイトルに挑戦する同級6位の向井寛史(29=六島)は、「後輩(と戦う)ということではなく、あくまでも挑戦者」と気持ちを奮い立たせる。11年にフライ級で東洋大平洋タイトルに挑戦するも惜敗し、同じ年、敵地タイ国でWBC世界フライ級タイトルマッチ(王者 ポンサクレック・ウォンジョンカム戦)に臨んだが、ここも不運の1R負傷ドローで跳ね返された経験がある。そして13年、2度目の世界戦(WBC世界スーパーフライタイトルマッチ・シーサケット・ソー・ルンヴィサイ戦)で9回TKO負けを喫した。しかし、ボクシングでしばしば「経験」も勝利の大きな要素となることがある。