[試合速報]2015.9.7
和毅と大毅が判定負け
和毅vsマクドネル
 WBA世界バンタム級王者のジェイミー・マグドネル(英国)と元WBO世界同級王者の亀田和毅(24)が6日、米国テキサス州コーパスクリスティのアメリカン・バンク・センターでWBA世界タイトルマッチを行い、判定3-0で王者マグドネルが勝利した。ダイレクトリマッチで王座奪取を図った和毅だが叶わなかった。また、1年9ヶ月ぶりのリングに上がった大毅も判定1-2で敗れ、復帰戦を白星で飾れなかった。
8Rに和毅がダウン
 5月の初戦で敗れている和毅は雪辱を期して序盤から飛ばした。初回でポイントを奪うと2回もジャッジ二者の支持を取りつけるなど好調なスタートを思わせた。しかし、3回からマクドネルもエンジンをふかし始め、試合は競った内容のまま中盤に突入。ここで抜け出したのは体格で勝るマクドネルだった。王者は立ち位置を変えながら左ジャブを差し込み、和毅の高いガードを割って右ストレートもヒットしてポイントを重ねた。初戦同様、今回も僅少差の際どい勝負になるかと思われたが、最終回にヤマが待っていた。ラウンド半ば、マクドネルの右ストレートが和毅の耳裏側を襲うと和毅は右足を滑らせてバッタリと前のめりにダウンを喫したのだ。キャンベスのペイント部分で滑ったようにも見え、和毅もグローブでスリップダウンをアピールしたがレフェリーは既定の8カウントを数えた。結局、これがダメ押し点となり116対111、115対112、117対110の明白な差でマクドネルが勝利を収めた。3度目の防衛に成功したマクドネルは30戦27勝(12KO)2敗1分。「前回よりもはっきりと勝ったと思った」という和毅は33戦31勝(19KO)2敗。
2Rにダウンを奪った大毅だったが
 前座に出場した大毅は相手にペースを渡すスタートだったが、2回にダウンを奪って形勢逆転。しかし、その後はルイスに立ち直りを許してしまった。採点はジャッジひとりが76対75で大毅を支持したが、残る二者は77対74、76対75でルイスの勝利とスコアしていた。殊勲のルイスは25戦20勝(14KO)5敗。1年9ヵ月ぶりの復帰戦を勝利で飾れなかった大毅は34戦29勝(18KO)5敗。