今年1月の戴冠に続き6月に初防衛、そして9月にV2戦とヘビー級では珍しく短いスパンで試合をこなすワイルダーは、「今回の相手は大きいし戦績もいい。私と対戦するまではKO負けしたこともない。彼がタフであること、そして向かってくるということは十分に承知している」と話している。34戦全勝(33KO)。これに対し12年9月に来日して竹原虎辰(緑)に6回TKO勝ちを収めているデュアーパは「ワイルダーの持つ世界ヘビー級王座に挑戦できることを光栄に思う。これは大きなチャンス。デオンタイは優れたボクサーだが、私はリングの上では何物にも動じないライオンのハートを持っている」と、こちらも自信を口にしている。34戦32勝(20KO)2敗。身長201センチ、体重約104キロのワイルダーに対し、デュアーパは身長195センチ、体重約109キロと体格で大きな見劣りはない。フランスに初の世界ヘビー級王座をもたらすことができるか。
　なお、前座ではWBC世界ライト級休養王者オマール・フィゲロア(米)対アントニオ・デマルコ(メキシコ)のスーパーライト級12回戦と、ジュリアス・ジャクソン(バージン諸島)対ロヘリオ・メディナ(メキシコ)のIBF世界スーパーミドル級挑戦者決定戦が組まれている。