[試合後談話]2015.7.31
井上が接戦を制す
激闘
 国体で優勝するなどアマチュアで輝かしい成績を残し、昨年8月にB級デビューをはたした日本ウェルター級11位の井上岳志(25=ワールドスポーツ)が、30日(木)の後楽園ホールでプロ5戦目に臨んだ。
明と暗
 対戦相手は、昨年度の全日本新人王ミドル級優勝者で日本Sウェルター級10位の成田永生(24=八王子中屋)。試合はスピードとフットワークで勝る成田に対し、井上は力強いストレート、ショートアッパーで対抗した。中盤までは一進一退の攻防が続いたが、6回に入ると井上が手数を増やしペースアップ。成田もすぐさま反撃に転じ終盤に盛り返したが、どちらが倒れてもおかしくない中で井上が競り勝ち、僅差判定をものにした。
着実に踏み出す
 試合後、5回に痛めた右拳を冷やしながら取材に応じた井上。この日はストレートが冴え、また初めて8回を経験しタフな試合を制したことで、自信を含め収穫を得たが、「もっとメリハリのある攻撃、右が当たった後の返しが足りない」と課題も挙げることも忘れなかった。ランカー対決を制したことで期待されるのがタイトル戦線への参入。実力的には「まだまだ厳しい」と感じたそうだが、遅くとも再来年には大きな舞台に立ちたいと抱負を語った。