[電話取材]2015.7.8
這い上がれ!細川貴之
細川、ドン底。
 8月2日に68.5kg契約8回戦のリングに上がる元日本スーパーウェルター級王者の細川貴之(六島)がスランプのどん底にいる。そんな中、六島ジムの枝川孝会長が8日、「次戦の試合内容によっては、引退させる」と激を飛ばした。
這い上がれ、細川!
 枝川会長は「このままだと本当に負けてしまいます。パンチを怖がっていてはダメ。勇気を持ってできないなら怪我をします。体が一番ですから、寂しいですが仕方ないです」と叱咤激励を飛ばした。これまで二人三脚で世界ランク入りを果たし、8月の試合の先にはビッグマッチを計画している最中に発せられた引退勧告。細川の動向も気になる。
スランプからの脱出は精神強化
 細川本人はボクモバの電話取材に対し、「今までで一番のスランプです。自分は相手の嫌がることをする選手で、やりにくいボクサーやと思ってたんですけど、今はそうなってないんです」と自身のボクシングを見つめ直している。「怖がっているつもりはないけど、そう見えるんであれば、どこかに問題がある」ともがいている。「昨年7月に目を傷めた後、完治してからも自分のボクシングができていないのは、精神的な問題だとも思うので、自分の原点に戻れるように、座禅にもいこうと思っています」。世界ランカー細川に突き付けられた原点回帰と更なる飛躍という相反する大きな課題。8月2日の試合、そしてその先へ。這い上がれ、細川!