ツナミは2009年2月にJBC公認後初のWBA女子世界王座を獲得。日本女子を牽引する存在として4度の防衛に成功し、V5戦で迎えた元同門の山口直子(白井・具志堅→引退)との注目対決に判定負けしJBC公認後初黒星を喫した。以後、2度の世界挑戦を含めた6度のメキシコ遠征はすべて判定負けとなっている。今回は世界王座返り咲きを目指した3度目の挑戦となる。

　一方、王者ロドリゲスは昨年5月に敵地メキシコでIBF王座を奪取。2010年4月のデビューから14連勝中で、今回が3度目の防衛戦。14勝のうちKOは1つとパワーはないが、フットワークとパンチの反応が良く、右構えからスイッチしては相手の隙をつきパンチをまとめる変則タイプのようだ。

　敵地での判定勝ちは期待できないだけに、パワーファイターのツナミは早めにロドリゲスを捉え、優勢のまま後半勝負といきたい。その前に日本から片道30時間の空路がツナミに重く圧し掛かりそうだが、ツナミは自身のブログで「そこはあまり考えません。とりあえず練習を頑張るのみ!」と元気にコメントしている。