[試合後会見]2015.6.7
真価が問われる再戦試合
アクセル住吉
 今年4月に中谷正義(26=井岡)の持つOPBFライト級王座に挑戦して以来、2ヶ月という短いスパンでの再起戦に挑んだOPBFライト級14位のアクセル住吉(29=関門JAPAN)の試合が7日、山口県の海峡メッセ下関イベントホールで行われた。
半年ぶりの再戦
 半年前の対戦では引き分けに終わったOPBF同級13位レオナルド・ドロニオ(フィリピン)との真価の問われる再戦。住吉はタイトルマッチの経験を生かすことができたのか。試合はスピードで一枚上回る住吉がジャブでペースを握るが、ドロニオも重たいパンチを返し好試合となった。中盤以降はボディ・ワンツーを決めた住吉がペースを支配。このまま判定をものにするかと思われた最終10R、ドロニオの狙いすました右カウンターが決まると住吉は膝を揺らしピンチに陥る。しかし住吉は会場の大声援に後押しされて果敢に打ち合って試合終了のゴングを聞いた。住吉が今回はハッキリとした形で決着をつけて復活を遂げた。
進化の途中
 住吉は試合後のインタビューで「あと5戦の内にタイトルマッチを下関で行いベルトを奪う」と高らかに宣言した。控え室に戻ってきた住吉は序盤に偶然のバッティングで負った傷が痛々しかったが表情は明るかった。「5Rぐらいに倒すプランを立て、その通りに動けた。プランをハッキリと実行でき、成長を見せることができた。ただKOできなかったのは残念、アウェーでやる時は倒さければいけないのでね」と課題をあげた。
チーム一丸でタイトル奪取を誓う
「最終ラウンドはセコンドからポイントアウトするよう指示が出ていたが観に来ているお客さんを盛り上げたくてKOしにいったところをカウンターをもらってしまった」と反省の弁が口をついた。それでも、4ヶ月前から取り組んでいるフィジカルトレーニングに関して「10の内、1か2しか効果が出ていない。その分まだ伸びしろはたっぷりある」と前向きに捉えた。
下関もボクシングが熱い!
 今後に関して「まずは日本ランカーを目指し一度対戦している現日本ライト級王者・徳永幸大(ウォズ)との再戦をしたい」と熱く語った。会見の最後には「ボクシングモバイルの選手紹介の顔写真、格好いいのに変えておいてくださいね」と冗談交じりに鋭い指摘。周囲の笑いを誘った。
次も楽しみなアクセル住吉!
 短い期間でフィリピンの強豪との再戦という厳しい試合だったがしっかりと結果を出した住吉。関門JAPANチームは、一丸となって日本ランカーを奪い取りにいき、下関でタイトルマッチをする夢に向かって突き進んでいく。