柴田は13年11月に3度目の挑戦で戴冠を果たし、これまで3度の防衛を果たしてきた右のボクサーファイター型で、戦績は17戦14勝(4KO)3敗。一方のモレノは10年のキャリアを持つ経験値の高い選手で、12年6月に冨樫直美(ワタナベ)を破ってWBC女子世界ライトフライ級王座を獲得した。初防衛を果たしたあと、出産のためリングから離れたが、13年11月に戦線復帰。初戦は引き分け、2戦目は判定負けと調子を落としていたが、現在は5連勝(1KO)と復調している。通算戦績は38戦30勝(10KO)7敗1分。

　柴田にとっては初の国外試合となるが、ワールドスポーツジム関係者は「海外で大きな舞台に立てるので、本人のモチベーションは高いものがありますね。チャンスだと考えているみたいです」という。敵地でのV4戦に向け、試合の約1週間前に日本を発つことになりそうだ。
　今年3月にメキシコでWBC女子インターナショナル・スーパーフライ級王座獲得に成功した2階級制覇王者の藤岡奈穂子(竹原&畑山)に続くことを期待したい。