[メキシコ情報]2015.5.31
元王者エルナンデスが不覚
アドリアン・エルナンデス
 元WBC世界ライトフライ級王者アドリアン・エルナンデス(29=メキシコ)は30日(日本時間31日)、メキシコシティでサウル・フアレス(24=メキシコ)と10回戦を行ったが、意外にも8回TKO負けを喫した。
アドリアン・エルナンデス
 エルナンデスはフアレスの速い動きについていけず、4回までポイントを失った。5回からエルナンデスのパンチがフアレスに決まる場面が増えたが、8回にフアレスのアッパーを浴びてエルナンデスは左眉の古傷が切れ、続行不能に。殊勲のフアレスは25戦21勝(12KO)4敗。昨年4月に井上尚弥(大橋)に王座を明け渡しているエルナンデスは、35戦30勝(19KO)4敗1分。この日のメインとして登場したスーパーライト級のネリー・サギラン(メキシコ)は、ウイルフレド・ブエルバス(コロンビア)に2回KO勝ちを収めた。サギランがレフェリーのブレイクの合図の直後に右ストレートを放ってブエルバスを倒したものだが、レフェリーは何を思ったのかカウントをとりサギランのKO勝ちが成立。サギランの反則負けか、レフェリーがブエルバスに回復のための休憩時間を与えてもよかったように思えた。後味の悪い勝利のサギランは38戦33勝(12KO)4敗1分、ブエルバスは21戦16勝(10KO)5敗。