[公開練習]2015.4.24
左の精度を上げた三浦
三浦の公開練習
 元IBF世界フェザー級王者で現WBC世界スーパーフェザー級7位のビリー・ディブ(29=豪)を迎え、5月1日(金)の大田区総合体育館で4度目の防衛戦に臨むWBC世界同級王者の三浦隆司(30=帝拳)が1週間前の24日、都内の所属ジムで公開練習を開いた。
コンディションはいつも通り順調
 落ち着いた表情で会見の席に着いた三浦は、今回のテーマとして前回に続いてディフェンス力とバランスを意識し、その上で「左の精度」を挙げた。
先に仕掛ける
 ここまで112ラウンドのスパーリングを重ね、「コンディションはいつも通り順調。相手がどうとかじゃなく、自分のスタイルに磨きをかけた」と完成度に自信を深める三浦は、階級を上げて挑戦する43戦39勝(23KO)3敗、世界戦以外は負け知らずのディブについて「手数がありトリッキーな選手。フェザー級から上げてくるからには体調も良いはず」と予想。葛西裕一トレーナーも「パワーでは三浦が勝っているが、スピードには注意したい」と警戒し、「こちらもスピードと回転の速さで先に仕掛けたい」と手の内の一端を明かした。
尾川とのスパー
 会見後、同門で日本同級8位の尾川堅一(27)と2ラウンドのスパーを行った三浦は、尾川の圧力を距離とブロッキングで捌いては、右から強烈な左ストレート、詰めては連打と好調さをアピール。葛西トレーナーとのミット打ちでも、速いワンツー、強いワンツーと打ち分け、"ボンバー・レフトで快音を響かせていた。
強烈な左
 2連続KO防衛中と圧倒的な破壊力で相手をねじ伏せる三浦だが、4度目の防衛戦を前にしても「挑戦者のつもりで、新鮮な気持ちで臨みたい」と驕りは一切なし。ただ静かに闘志を高め、ゴングの瞬間を待っている。
あと一週間