[ニュース]2015.3.27
和氣、IBFに照準
和氣がいよいよ世界へ
 OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の和氣慎吾(27=古口)の次戦が、IBF世界スーパーバンタム級次期挑戦者決定戦で内定したことが27日、古口哲会長への取材で分かった。
近日中に会見を開くと古口会長
 IBF世界スーパーバンタム級6位の和氣は、交渉がまとまれば同級3位マイク・タワッチャイ(29=タイ)と6月10日(水)に後楽園ホールで開催される「第373回ガッツファイティング」のメインで決定戦を争う。
亀田大毅と対戦したマイク・タワッチャイ
 マイク・タワッチャイは、12年8月に香川で元2階級制覇王者の亀田大毅(26)と対戦し判定で敗れたが、その後は9連勝と波に乗り、13年7月にIBF地域王座を獲得し世界ランクに名を連ねた。戦績は43戦35勝(21KO)7敗1分。
パイパ戦は圧巻のKO劇!
 一方の和氣は、昨年末の世界挑戦を自らの判断で逃し、一時は古口会長との確執を生んだが、2月のV5戦で10位のジミー・パイパ(比)を左アッパーで一発KOし鬱憤を爆発。これには古口会長も「最悪の状態からよく這い上がった」と手放しで褒め称え、無事コンビ復活となった経緯がある。
 現在はWBA、WBCで2位につけ、いつオファーが来てもおかしくはない状況だが、あえて決定戦を経て指名挑戦者として20戦全勝(14KO)のIBF王者カール・フランプトン(28=英)に照準を当てることになった。これについて古口会長は「世界戦ができるのならAでもCでも構わないが、できれば日本に呼んで挑戦したい。その為にも指名挑戦者の資格がほしい。6月の決定戦をクリアすれば、半年後(TBS大晦日)のビッグイベントも夢ではない。そこまでは考えているよ」と明かし、「この話を聞いて和氣はますます調子を上げている」と目を細めた。なお、試合の模様はTBS系列で地上波放送が予定されている。