[前日計量]2015.3.27
ドネアとニエテスが聖地で競演
ボクシングの聖地
 WBC北米タイトル戦をアジアで開催することに感謝の意を表したノニト・ドネア(比)とブラジルから試合のためフィリピン入りしたウィリアム・プラド(ブラジル)の前日計量が27日、試合会場となるアラネカコロシアムで行われた。明日はフィリピン出身の二階級制覇王者で、現在はWBO世界ライトフライ級王者のドニー・ニエテスもヒルベルト・パーラー(メキシコ)を挑戦者に迎えて防衛戦に臨む。
アラネタコロシアムにて。
 ボクシングをこよなく愛すフィリピン人にとって、明日ドネアとニエテスがリングに上がるアラネタコロシアムは、ボクシングの聖地。今から40年前の10月1日、モハメド・アリとジョー・フレジャーが拳を交えた同コロシアムは白いドーム型をした「スリラー・イン・マニラ」で知られる決戦の地である。
 アンダーカードを含めると計8試合が予定されている明日の「PINOY PRIDE 30」はALAプロモーション主催。フィリピン国内ではペイパービューで放送される。
ドネア122lbリミットでクリア
 コロシアムの屋外に設置された特設ステージで最初に計量台に上がったのは、世界五階級制覇王者のノニト・ドネア(比)。続いてウィリアム・プラド(ブラジル)。両者ともにスーパーバンタム級のリミット122lbで一発でクリアした。
 昨日の記者会見場ではリミットまで3.5kgと話したドネアに笑顔が戻った。「自分のボクシングが出来るかを確認する」と明日のWBC北米タイトルを足掛かりに世界王座奪還を違うスーパースターに報道関係者と地元ファンの視線が集まった。
プラドも122lbリミットでクリア
「コンディションもいい」と明日の試合を心待ちにしたプラド。笑顔で会場を後にした。
睨みあいが続いた!
 メインイベントのリングに上がるWBO世界ライトフライ級王者のドニー・ニエテス(比)と挑戦者のヒルベルト・パーラー(メキシコ)。両者ともにリミットの108lbで一発クリアした。
明日、決戦。
 特設ステージを盛り上げたのは、両者の長い睨みあい。チャンピオンのプライドと挑戦者の気迫が会場からの大きな拍手を誘った。