[ニュース]2015.3.11
仏の強豪が事故死
 川内将嗣(自体校)とも対戦経験のある北京五輪ライトウェルター級銅メダリスト、アレクシス・バスティン(フランス)が9日、ヘリコプター墜落事故に遭い、ロンドン五輪競泳女子金メダリストのカミーユ・ムファさんらと共に死去した。享年28歳。
 事故は、アルゼンチン北西部のラリオハ州でのできごとだった。バスティンはテレビ番組の撮影でヘリコプターに搭乗。撮影に使われた2機は両方とも墜落しており、衝突の可能性も調べられているという。フランスでは、この事故は同国スポーツ界にとっての「暗黒の日」と報じられ、国民に大きな衝撃が走っている。
 バスティンは、兄のアドリアニと共に多くの国際大会で活躍した。2004年世界ジュニア選手権では、同年にアテネ五輪の銀メダルを獲得するアミール・カーン(イングランド)に敗れたが銅メダルを獲得。エリート(成年)でも、フランス語圏大会、地中海大会、AIBA会長杯、昨年も世界軍人大会で優勝をはたしている。五輪では2008年の北京、2012年のロンドン共、納得しがたい負け方をしており、後者では、判定後にリング上に座り込むひと幕もあった。2008年のワールドカップでは、川内将嗣(自体校)とも対戦。ルール改正でスランプに陥っていた川内から、じわじわとポイントを奪い、最終的には13対4で勝利した。