[ニュース]2009.2.22
松田VS梅津、再戦必死!?
 21日、後楽園ホールで開催された第30回チャンピオンカーニバル「日本フェザー級タイトルマッチ王者・松田直樹(帝拳)VS挑戦者同級1位・梅津宏治(ワタナベ)」の一戦は、序盤から一歩も引かない互角の打撃戦を展開し、互いに主導権を渡す事無く10Rを戦い抜いた。試合は判定に持ち込まれ、ジャッジ三者三様の引き分けとなった。
 王者・松田は昨年10月、プロ15年40戦目にして悲願の日本フェザー級王座を奪取。今回、初防衛戦を迎えたベテラン王者である。一方、挑戦者の梅津は、松田の同門・粟生隆寛(帝拳)に初防衛戦で同王座を奪われ、今回が2年振りに掴んだ王座への挑戦。互いに32歳というボクサー人生の終盤を迎えた両者にとって、世界へのキッカケを掴む上で負けられない一戦となった。  試合は、松田が右ストレート・ワンツーをヒットさせれば、梅津も左右フックをヒットさせポイントを奪い合うが、最後まで互いにダウンを奪う事は出来ず、判定(96-95梅津・97-94松田・96-96)は三者三様の引き分けとなった。  梅津は再びの王座返り咲きとはならず、悔いの残る結果となった。松田は王座を明け渡す事はなかったものの、笑顔の無い王座初防衛となってしまった。  試合後のインタビューで松田は「すいませんでした。梅津選手はやりずらい事は分かっていた…。自分が弱かった。(初防衛戦のプレッシャーは)気にしていないつもりだったが、どこかにあったのかも。自分が弱かった。中盤、根負けしそうになったが応援団の声援で前に出る事が出来た」と反省の弁。世界進出については「世界なんて…、上を目指すなんて無理。一からやり直しです」と語るにとどまった。  互いに悔いの残る結果となった今回の日本フェザー級タイトルマッチ。互いの応援団は消化不良気味に会場を後にしたが、応援団以上に納得出来ないのが王者・松田と挑戦者・梅津。両者の王座を賭けた再戦に期待したい。