[ニュース]2009.1.20
粟生、世界再戦決定!!
 昨年10月16日、WBC世界フェザー級王者オスカー・ラリオス(メキシコ)に挑戦した粟生隆寛(帝拳)。粟生は右フックで王者ラリオスからダウンを奪うも、ラリオスの老獪なテクニックにポイントを挽回され、判定2-1で惜敗し世界王座奪取を阻まれた。  世界敗戦から5ヶ月、遂に粟生がラリオスにリベンジするチャンスが与えられた。3月12日(木)後楽園ホールで、粟生は再びラリオスが巻くWBC世界フェザー級王座に挑戦が決定!!20日、都内で記者発表が催された。
 会見では帝拳ジム浜田剛史会長が「WBCは直接のリマッチをあまり認めていないが、今回は各方面、メキシコからも“再戦するべき”と話が持ち上がり再戦が決定した」と異例の速さで世界再挑戦が決定した経緯を説明した。  ラリオス再挑戦が決まった粟生は「前回獲れなかった原因を解明し、試合後の練習から取り入れている。僕が兄貴と慕う長谷川さんも今回の再戦に対して“ラリオスは前回の1.5倍の強さで来るからな”と言っている。僕はそれ以上に強くなって挑みます」と前回の敗戦を糧として挑むことを語った。  また、再戦が決まった時の感想について「まさかこんなに直ぐに出来るとは思わなかった。尽力して頂いた全ての人に感謝したい」とコメント。前回の敗戦については「やっぱり試合前、試合中と相手を大きく見てしまい、弱冠行ききれなかった所もある。行くべき所は行かないと行けない。試合ではダウンも取り舞い上がってしまい捌かれた。良い経験になった」と話した。  そして、粟生VSラリオス戦と同日、「WBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(真正)VS挑戦者WBC世界同級1位ブシ・マリンガ(南ア)」の長谷川V8戦が神戸で行われ、神戸・東京での世界同日開催が決定した!!  長谷川と共に世界戦を戦う事について粟生は「当日は僕が世界を獲り、長谷川さんが防衛し電話で話したいですね。オバマじゃないがチャンピオンもチェンジで行きたい!!」と意気込みを語った。  坂田健史、小堀佑介と、2人の世界王者が王座から陥落している日本ボクシング界。ボクサー生命を賭けた一戦となるであろう粟生隆寛の挑戦に期待が高まる。 ■WBC世界フェザー級タイトルマッチ 王者オスカー・ラリオス(メキシコ)VS挑戦者・粟生隆寛(帝拳) ■日時:3月12日(木) ■会場:後楽園ホール ■お問合せ:帝拳ジム03-3269-6667 後楽園ホール03-5800-9999