[公開練習]2014.12.22
リナレス 3階級制覇に自信
準備万端のリナレス
 元世界2階級制覇王者ホルヘ・リナレス(29=帝拳)は30日に東京体育館でハビエル・プリエト(27=メキシコ)とWBC世界ライト級王座決定戦に臨む。試合を8日後に控えた22日、そのリナレスが帝拳ジムで練習を報道陣に公開した。
練習前の会見
 スパーリングを前に、リナレスは日本語とスペイン語を織り交ぜながら笑顔で会見に応じた。「体重は3キロ・オーバーで、ものすごく順調に調整ができている。フィリピン人のパートナーを相手にスパーリングをこなし、一日に12ラウンドやったこともあった」と内容の濃い練習ができたと強調した。スパーリングの総数は110ラウンドを越え、「2階級制覇を果たしたころよりも攻撃的なスタイルになっている」と浜田剛史代表はフォローした。
同門の尾川と4Rのスパー
 今回の相手プリエトは33戦24勝(18KO)7敗2分の右ボクサーファイターで、このところ10戦負けなし(8勝7KO2分)と上昇気流に乗っている。映像をチェックしたというリナレスは「いい選手。下がったり前に出てきたり、どんなボクシングをしてくるか分からないけれど、どんなスタイルできても問題ない。私のスピードはナチュラルだし、パワーもついたうえ以前よりもバランスがよくなった。フックやアッパーも速くなった」と自信を深めている様子だ。
すでに野獣の目
 日本スーパーフェザー級10位のジムメート、尾川堅一との4ラウンドのスパーリングでは、膝と上体でリズムを刻みながら圧力をかけ、スピードに乗った左リードを上下に打ち分け、機をみてコンビネーションを叩きつけていた。「ジャブから切り込んでいってチャンスがあったらKOしたい。日本は私の国、私の家みたいなもの。今回は気持ちが違う。絶対に負けないよ」という意気込みを裏付けるような好調ぶりだった。
絶好調のリナレスに尾川も脱帽
 相手を務めた尾川は「(リナレスは)パンチの繋ぎがワンテンポ速い。こちらのパンチが当たったかなと思っても、その距離にはいない」と脱帽の様子だった。
田中トレーナーとのミット打ち
 悲願の3階級制覇に向け、リナレスの準備は万端といってよさそうだ。