過去4度の激闘を繰り広げた二人が固い握手を交わした。一方は2008年9月、5度目の挑戦にして悲願の世界王座に就き、その後7度の防衛をはたし「日本人初の名誉王者」となった元WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃氏(38)。もう一方、2000年から2004年にかけてその西岡氏の挑戦を4度退け、「日本ボクシング界の宿敵」とされた元WBC世界バンタム級王者ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(46=タイ)。11月某日、西岡氏が西宮市内で経営するジムで再会をはたした両者は、ジムの練習生、スタッフ、関係者ら総勢50名の見守る中、時に爆笑を交えながら1時間に及ぶ対談が実現した。