[ニュース]2014.12.9
ズリの引退式&月間賞表彰
思い出のキャンバスを踏みしめて
 9日、後楽園ホールで開催された「オーバーヒート・ボクサーズナイト71」のリングで、元日本フェザー級3位ズリ・カンナン(33=レイスポーツ)の引退式が行われた。ズリは同門のOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級15位の渡邊義友(21)と2分2ラウンドのスパーリングに臨み、ファンに最後の雄姿を焼き付けた。
引退式の模様
 デビューから8年、アグレッシブなファイトで24戦15勝(4KO)6敗3分の戦績を残したズリだが、ここ1年半は勝ち星に恵まれずタイトル挑戦も叶わなかった。今年3月の名古屋での試合が最後となったが、これまで激闘を続けた後楽園ホールの同興行でファンに別れの挨拶をしたいと、本人たっての希望でこの引退式が実現した。
君に出会えたことも宝だよ
 「ボクシングをやってこれて楽しかった。ここで出会えた人は僕の宝です」とファンに感謝したズリは、最後は10カウントならぬ「10ズリコール」でリングに別れを告げた。
中央:戸井健太
 また、引退式後には10月度月間賞表彰式が行われ、10月15日の試合で元日本スーパーバンタム級暫定王者、瀬藤幹人(協栄)を2回TKOで破った戸井健太(三迫)が新鋭賞の表彰を受けた。「まさかもらえるとは思っていなかったのでとても嬉しい。また高い評価を得られるような試合をするので、今後も応援をよろしくお願いします」(戸井)。
 なお、MVPのOPBFミニマム級新王者・田中恒成(畑中)はすでに地元・名古屋の興行で済ませ、敢闘賞は坂本英生(フジタ)は欠席となった。
田中恒成