[試合後談話]2014.12.6
柴田vs淵上はKO決着
ミドル級国内トップ戦線
 東洋太平洋&日本ミドル級タイトル戦。チャンピオン柴田明雄(ワタナベ)にリベンジを誓った淵上誠(八王子中屋)が6日、後楽園ホールのセミファイナルで拳を交えた。
採点表
 乱打戦を制したのは、左フックから振り抜いた柴田の右ストレート。柴田は試合前日の計量後「足を使うボクシングに倒すパワーを加えてきた」と語っていた。
柴田明雄
 リベンジに燃える淵上を挑戦者に迎え、東洋太平洋と日本ミドル級の両タイトル防衛に成功した柴田は「前回より淵上選手のプレッシャーが強く、自分の足を生かすことができなかった。効いたパンチはなかったが、パンチのバリエーションも増えていて、ガードの上からの圧力もあってスタミナを削られた。左をもっと出したかったが、自分の右が当たっていたので、それに頼ってしまった。防衛はしましたが、不満の残る内容です」と反省しきりだった。
ミドル級の乱打戦
 渡辺均会長は「良い勝ち方をすれば、昨年のリベンジ(村田諒太/帝拳)も考えていたが、この内容じゃあ大きなことは言えない」と控えめなコメントを残した。
淵上誠
 「あと一歩が足りなかったです。追う展開になるのは想定していたが、前半に柴田選手の足が落ち、「いける」と思ったが、結局追う展開になってしまった。全体的なテクニックが上でした。11Rは、セコンドからおもいっきり行って良いと言われたので、行くことができました。前に出て試合をすることもできましたが、うまく交わされてしまいました。前回、悔いが残った試合だったので、今回は出しきれたと思います」と悔しさをにじませながら試合を振り返った淵上。今後については「毎試合、負けたら終わりと思ってやっているので、今は考えられないです」と明言を避けた。