[試合速報]2014.11.23
大竹の世界初挑戦
 WBA世界バンタム級9位の大竹秀典(33=金子)は22日(日本時間23日)、英国リバプールのエコー・アリーナで同級王者スコット・クイッグ(26=英)に挑戦した。33歳にしてつかんだ初の世界挑戦。大竹の夢はかなったのか。
 14対1のオッズが示していたとおり王者の総合力が一枚上だった。このところ3試合連続で3回以内に試合を終わらせているクイッグは、この日も積極的に攻めて出た。上下にパンチを散らしながら先手をとって攻め、早い段階で主導権を掌握。大竹も折々で応戦したが、流れをつかむことはできない。地元の大声援を背に快調に飛ばすクイッグに対し、大竹も抵抗をみせたがポイントを奪うまでには至らなかった。「終盤に勝負をかける」と話していた大竹は10回、右目の上をカットするアクシデントに見舞われ、一層苦しくなった。それでも必死に反撃を試みたが、逆転することはできなかった。コンスタントにポイントを重ねたクイッグが119対109(二者)、118対110の大差でジャッジ全員から支持を受けた。5度目の防衛を果たしたクイッグは32戦30勝(22KO)2分、敗れた大竹は27戦22勝(9KO)2敗3分。
■試合結果
○スコット・クイッグ(英)
 12回判定(3対0)
×大竹秀典(金子)