[試合後談話]2014.11.18
古橋、来年のチャンカンに弾み
古橋岳也
 日本スーパーバンタム級3位の古橋岳也(川崎新田)が、18日に後楽園ホールで開催された「ゴールデンチャイルド112」で今年4月以来、7ヶ月ぶりのリングに上がった。
 古橋は7月に日本同級王者の大竹秀典(金子)に挑むはずだったが、大竹の怪我で延期となり、その間に指名期限を迎えた大竹が王座を返上。空位の王座は、来月6日に1位・小國以載(角海老宝石)と2位・石本康隆(帝拳)で争うことになり、古橋は来年のチャンピオンカーニバルで新王者に挑戦することが決まり、今回の試合は日本タイトル前哨戦として行われた。
古橋が圧倒
 22戦目で初の外国人選手を迎えた古橋は初回、先手を取りに出たウォラウット・オースポットジム(タイ)の攻撃をブロッキングで防ぐと、被せ気味の左フックから右ストレートを立て続けにヒット。相手が下がったところへボディをお見舞いし、幸先の良いダウンを先制した。苦しみながらも立ち上がったウォラウットだったが、今度は仕留めにかかった古橋の左フックを浴び2度目のダウン。ここも立ったが、ファイティングポーズが取れずに10カウントを聞いた。
さらなる高みへ
 初回KO勝ちと格の違いを見せつけた古橋は、勝利者インタビューで「来年のチャンピオンカーニバルに弾みをつけることができて良かった」と喜び、「色々とあって久しぶりのリングとなりましたが、やっぱりこの空気が大好きです。皆さんの応援があれば、どこまでも上に行けると思う」と声援を送るファンに感謝した。
大竹秀典にエールも
 日本王座を返上した大竹は、今月22日(日本時間23日)に英国リバプールでWBA世界同級王者スコット・クイッグ(英)に挑戦する。大竹への挑戦を心待ちにしていた古橋は、日本王座での対戦は潰えたが、「是非とも世界を獲ってもらい、日本王者となった僕の挑戦を受けてほしい」と、大竹の世界奪取に期待を込めた。